経営理念

アンジョリロゼールは、NPO法人土田の里が経営する障害者自立支援法による就労継続支援A型事業所です。基本理念は、人と人とを結ぶ絆を大切に、自分自身の人生をしっかり生きてもらいたいという気持ちを込めてアンジョリロゼールは社員の皆様と歩んでいきたいと思っております。 またアンジョ リロゼールには利用者はいません。社員として働いているのです。ともに汗を流し働きましょう。

 

     

弘法大師の次の言葉を私たちの経営理念の指針とします

物の興廃は人による

人の消沈は定めて道に在り

 

励むことは生の道です、怠ることは人としての尊厳を損なうのです。

アンジョリロゼールは、農園芸を行い食品を扱います、手を抜くことは消費者の方たちへの背信行為につながります。また、バラを始め花の苗や野菜の苗に水やりを一日といえど忘れれば花や野菜の苗はたちまちにして枯れてしまいます。私たち社員は一日一日を大切に生きて生きたいと思います。

 

また、釈尊はこのように述べています

過去を遂うてはならぬ、未来を待ってはならぬ

ただ、現在の一時だけを強く正しく生きねばならぬ

私たち、アンジョリロゼールで働く人たちは本当の自己を大切にし、本当の願いを求めます。

 

 

又、管理者の母校である真言宗京都学園、洛南高校元校長三浦俊良先生がいつも法話で話していた次の言葉もアンジョリロゼールの社員の心構えとします。

社会の雑巾になりなさい

 

 ここで述べられている社会の雑巾になれという言葉の意味はなんでしょうか。

いろいろ解釈はあり、恩師三浦先生もはっきりと述べられていますが、私は土田の里の職員をはじめ、関係する方々が次のような気持ちでいていただきたいのです。

それはこうです、自らが雑巾になることにより自らは汚れるが、相手の方は心洗われ喜んでくださること。これが願いというものではないでしょうか。また、こうした生き方ができれば社会はもっと明るくなり、元気になり、障害者のかたも健常者のかたも生き生きとともに楽しく生活できるのではないかと信じています。

先人の言葉をお借りするのは、なにか心苦しいところはあります、なぜ自分の言葉で言えないのかというもどかしさはありますが、正しいことは真理でありその言葉を少しでも理解し実行していこうというのが、私たち土田の里の理念なのです

 

 

 

 

 

 

 

私たちは、事業を行うにあたり利用される方々のニーズを捉え、一般企業となんら代わりのない事業所を目指しています。利用される方たちは社員であり、意識の高い仕事をしていただきます。

 

私たちのアンジョリロゼールで働くというのは自己のため、本当の自分の願いのためにあると思います。この考えに賛同していただける方もおられれば、いや違う、仕事をするということはそのような理想ばかりではないという方もおられると思います。どうしても仕事に行きたいが、体が、気持ちが、心がどうしてもという方たちもおおいいと思います。しかし太陽は必ず朝日となって昇ってきます。アンジョリロゼールは、自然を相手に仕事をする場所です。作物が実るにはいくら頑張れ頑張れと励ましても実るまでにはたくさんの障壁が待っています。いくら肥料をまいても正しい時期に使用しなければ役には立たず、ただ害になるだけです。私たちはじっくり待つということも重要だと考えています。稲は秋にならないと頭を垂れません。人生にも四季があります。その四季の訪れが早いか、遅いかは問題ではないと思います。アンジョリロゼールで働く全社員にも同じことが言えます。人生の実りの秋ははるか遠いいところにあるのでしょう。今はだれにも見えません。しかし必ず来ると信じ歩んでいきたいと思っていますその為には毎日仕事に励んでください。生きがいは寝食を忘れて打ち込むことで生まれます。

仕事をするということ

アンジョリロゼールには毎日15人の利用者が毎日通われています。半分の利用者が自転車そして残り半分がJRやバスに乗って来ています。遠い利用者は2時間かけてJRやバスを乗り継いで来ます。

自転車の方もいますが、暑い日も寒い日も休むことなく仕事に来ます。

チーズ工房は屋内作業とはなりますが、蒸気配管ありボイラーありで、温水や熱湯もよく使いますので時間帯によっては40度ほどの室内温度になります。空調はほとんど効きません。イチゴ作業やバラの作業に至っては屋外での作業ですので、ハウスの中での夏の作業は高温の中で行っています。

しかし、誰も暑いの寒いのとは言いません。休憩所はイチゴにもチーズにもありますが暖房も、冷房もありません。快適な作業環境ではないかもしれませんが、誰もが同じなのです。自然が相手のしごとですから自然とともにあるのです。

作業環境もですが、職場に通うということは誰のためにでもなく、自分のために通うわけです。

自分のために通うという事は自分が努力しなければいけないということです。

というわけで、社員(利用者)の方たちは何が何でも、自分のために仕事をするんだ、自分の2本の足で職場に雨が降ろうが雪が降ろうが、風が吹こうが向かわねばならないのだと思います。

土田の里の就労継続支援事業所(A型)にお勤めの社員(利用者)は独立者であるがためにも自分の2本の足を使って毎日通っているのです。誰かに頼って通勤する人はいません。何が何でも、自分の力で通勤する、働きに行くという人たちを土田の里の就労継続支援A型事業所は応援支援します。

 

生きるという事

NPO法人土田の里は障害を持たれた様々な人たちが利用されています。年齢も4歳から65歳を越えた方も利用されています。私たちNPO法人土田の里は障害を持たれた人たちの為に活動していますが、ここでいう障害を持った人たちとは一般の概念とはやや違う認識を私たちは持っています。

障害というと、発達障害、精神障害、様々な疾病により生じた障害などがすぐに頭に浮かびます。

しかし、障害という言葉文字を考えてみればどうでしょうか。誰しも生き方に生きにくさを感じているように思います。悩みを抱えながら生きている、人間関係に悩んでいる、お父さんが失業した、両親が離婚した、学校を途中でやめてしまった、経済的理由から進学できなかった、家出を繰り返し大変な状況に落ちてしまった、両親への反発から思わぬ行動に出てしまった、いろいろ数えていたらきりがありません。子供の貧困率も話題になっています。子供の貧困は家庭の貧困でもあります。

こうした様々な障壁を見ながら、体験しながら生きている人たちも生きていくための障害を抱えているといってもいいのだと思います。

土田の里は6年前に自立援助ホーム(ソレイユ)を立ち上げ経営させていただいています。定員6名の女子を対象とした小さなところです。利用されているお子様の背景は様々です。しかし共通しているのは生まれ育った家で生活できない、あるいは家はあっても帰れない深刻な事情などが共通の事情としてあげられます。ホームレス状態のお子様もいました。着る服も満足に持っていないお子様もいました。あとは察してください。

ひるがえって土田の里の他の事業所見てみたらどうでしょうか。特に、就労継続支援A型事業所では2か所の事業所とも食品を扱っています。弁当販売、いちご、花、そしてチーズですが、この中のチーズは販売価格も高く設定されており、毎日食べるというのは現実的ではありません。

もし毎日、少しでも食卓に上るとしたらそれは比較的恵まれた環境に生活している方たちであることは間違いないと思います。しかしソレイユで生活されている利用者は今はともかく、ソレイユにくるまではどうだったでしょうか。それを考えると高価なチーズを作り、販売することはどうなんだろうと考えてしまいます。

障害の話からチーズの価格の話まで飛んでしまいましたが、生きることのむつかしさ、何が正しい生き方なのかそれさえもわからなくなる現代。これも障害の範疇に入るのではないでしょうか。

チーズを作っていますが最近疑問に感じることが多くなりました。いちごも作っていますが高級な高価ないちごが話題になります。高価なもの高級なものこれが普遍的なとはとても思えません。

かたや、子供の貧困率の問題。いびつな構造になっているのではないでしょうか。

チーズを作ることと、こういう様々な問題は相反する社会にあるように思います。

ソレイユのお子様たちの毎日の支援をさせていただきながら、片方では富裕層を相手としたチーズを作る。考えさせられます。チーズ工房を含む土田の里の弁当やいちごなどは誰のために作り、販売しているのでしょうか。割り切って考えればいいという人もいますが、チーズを作っている我々はなかなか割り切れません。大きな障壁です。どなたか教えてください。

土田の里の原点

土田の里は児童デイが最初に行った事業だと思われている方が大半ではないでしょうか。

実は、最初の事業は障害者デイサービスから始まったのです。

児童デイを行いだしたのは翌年からでした。今土田の里は児童発達支援 放課後デイ事業所2か所。

生活介護事業所3か所。就労継続支援A型2か所。自立援助ホーム1か所。日中一時支援事業所3か所。運営する法人となりましたが、障害者デイサービスは生活介護事業になっているわけですから、私たちが生活介護事業所を運営するのはごく自然なことなのです。就労継続支援A型事業所で働いている障害者の方は利用者でありますが、身分上は土田の里の職員です。土田の里の運営に関わってもらっているといってもおかしくはありません。

今後は、既存の事業所のサービスをさらに進化させ、原点に戻り初心を忘れず仕事をしたいと思っています。

友人の支援学校について

私の大学時代の同級生に現在、群馬県の支援学校の校長をしている友人がいます。彼は私と3年間同じ実験台で食品の分析や、微生物培養の実験を行っていました。支援学校の名前は大出学園若葉支援学校といい、私立の高等部だけの支援学校です。こういう学校は全国的に見ても少ないと思います。彼の言った話をここでします。群馬県では就労継続支援A型事業所は5か所ほどしかないのに、なぜ君のところにはあんなにたくさんあるのかという質問でした。今、私はこの質問に答えようと努力しています。はっきり言って答えに詰まります。明確な回答ができるよう頑張ります。